では「脾」という臓を簡単に説明します
(東洋医学で)「脾」は食べたものから栄養を取り出して全身に運搬してくれています。
それと同時に津液(体液)の運搬も行なっています。
なので、「脾」が弱ると栄養が全身に行きにくくなり、
お腹の張り、下痢、消化不良、食欲不振、痩せ、血色不良、
むくみ、尿がでにくくなる、など様々な症状に繋がっていきます
また「脾」は「血」の調整を行なっています。
「脾」の機能に異常が出ると、出血傾向がでてき、たとえば血便など、
女性では月経過多や子宮出血などにも関連してきます
少し経絡と経穴のお話(また専門用語が多くなります)
上記で女性特有の症状に触れましたが、
「脾」には「足の太陰脾経」という経絡が属しています。
足の親指の内側の先端から始まり舌の付け根まで走行しています。
この経絡には女性にとって非常に重要なツボである「三陰交」があります。
(「三陰交」は三つの陰経が交わるツボという意味で、
他に「肝」「腎」に関わる経絡が交わっています、
いずれも「血」や子宮に大きく関連している経絡です。)
生理痛の時に「三陰交」を指圧したり温めたりすると
症状が軽減するのはそういった関連があるからです
鍼灸師・登録販売者 渡邊 未来